奈良を散策【2023年2月4日】その1 – 東大寺 – 奈良公園 – 興福寺

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国内旅行

今日は久しぶりに奈良公園辺りを散策しました。天気も晴れで気分も良好です。

奈良は、近頃「ならまち」などの街並みが充実し、京都ほどではないにしろ旅行先として人気が徐々に上昇してるようです。ここでは「奈良を散策 2023年2月4日その1」として、久しぶりに訪れた東大寺、 奈良公園 、 興福寺などの様子を紹介します。

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近鉄奈良駅から東大寺へ

行基像

近鉄奈良駅を東出口から出たところには「行基広場」と呼ばれる定番の待ち合わせ場所があります。「行基広場」には噴水の中心に建っている行基の銅像があります。

行基(ぎょうき、668年 – 749年)は、飛鳥時代~奈良時代の僧侶で、仏教を広める活動、社会福祉や土木開発に関する公共事業、並びに「奈良の大仏」の建立に携わった人物として知られています。

行基像は1969年に建立されました。像の行基は東大寺大仏殿の方角を向いて立っています。

托鉢(たくはつ)

行基像の前に托鉢(たくはつ)をするお坊さんがいたのでお布施をしました。私にとっては托鉢に対する人生初めてのお布施です。

近鉄奈良駅前の行基像の前での托鉢(たくはつ)
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托鉢(たくはつ)は、托鉢をする僧侶にとっては、衣食住に対する執着を捨て、生きて行くことを他人に委ねる修行です。一方、「財施(ざいせ)」(お布施)をする人にとっては、自分の財産・金品・持ち物などに対する執着(しゅうじゃく)を断つ修行、「浄財(じょうざい)」を手放す修行です。

つまり、托鉢は「財施」をする人も「財施」を受ける僧侶もお互いが施し合う修行です(大本山永平寺別院 長谷寺「托鉢(たくはつ)」から一部を引用)。

氷室神社

近鉄奈良駅から東大寺へ向かう途中にある氷室神社です。氷の神様を祀る神社として知られています。

近鉄奈良駅から東大寺へ向かう途中にある氷室神社
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東大寺(Todaiji Temple)

東大寺の参道

近鉄奈良駅から東大寺の参道までは緩い上り坂になっています。

東大寺の参道
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東大寺の参道
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土産物屋がならぶ東大寺の参道は、新型コロナによる規制が緩和された結果、多くの人で賑っています。半分以上は外国人のようです。

人の数は京都とは比べ物にならないですが、その分ゆったりと散策できます。

国宝 東大寺南大門(とうだいじなんだいもん)

参道を進んで行くと東大寺南大門が見えてきました。

東大寺南大門
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東大寺南大門は天平時代(729年 – 749年)に創建され、その後、平安時代(794年~1185年)に台風で倒れました。現在の門は、鎌倉時代に東大寺を復興した重源上人によって再建されたものです。竣工は、門内に安置されている金剛力士像(仁王像)とともに1203年です。

門の高さは25.46mあり、門を支える18本の大円柱の高さは21mです。我が国最大級の重層門と言われています(Wikipediaから引用)。

東大寺南大門
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東大寺南大門
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下から見上げた門です。朱色に塗られた跡が部分的に残っています。この色落ちした状態を見るだけでも非常な古さを感じます。

国宝 金剛力士像(こんごうりきしぞう)

金剛力士像(こんごうりきしぞう)は仁王像(におうぞう)とも呼ばれており、国宝です。

門の左右に、口をあけた阿形像(あぎょうぞう)と口を閉じた吽形像(うんぎょうぞう)とが向かいあって立っています。像の高さは、阿形像が836.3cm、吽形像が842.3cmです(Wikipediaから引用)。

東大寺南大門の金剛力士像
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東大寺南大門の金剛力士像
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二月堂の参詣道(さんけんどう)

奈良 二月堂の参詣道
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東大寺南大門を抜けると、右手に東大寺の二月堂に向かう参詣道(さんけんどう)があります。

二月堂では、毎年3月(旧暦2月)に「お水取り」が行われます。「お水取り」は、心身を清めた僧(練行衆)が十一面観音の前で宝号を唱え、荒行によって懺悔し、あわせて天下安穏などを祈願する行事です(Wikipediaから引用)。

重要文化財 中門(ちゅうもん)

さらに参道を進むと国の重要文化財の中門(ちゅうもん)があります。中門は大仏殿の前に建っています。

現在の中門は、1716年(江戸時代)ごろの再建と考えられ、国の重要文化財に指定されています。

東大寺の中門(ちゅうもん)
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東大寺の中門(ちゅうもん)
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今回見逃しましたが、中門には大仏を守る四天王の持国天(じこくてん)と毘沙門天(びしゃもんてん)の木像があります。

東大寺の中門(ちゅうもん)
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中門は、中門から左右に伸びて長方形を形作る廻廊により大仏殿とつながっています。

中門から左側に伸びる回廊の途中には大仏殿への入り口が設けられています。

国宝 東大寺大仏殿(とうだいじだいぶつでん、Todaiji Great Buddha Hall)

東大寺大仏殿 (とうだいじだいぶつでん)は、 東大寺の本尊である盧舎那仏坐像(るしゃなぶつぞう、奈良の大仏)を安置しています。 正式には東大寺金堂ですが、一般には「大仏殿」の名で広く知られています。

大仏殿は、1181年と1567年との戦火で2度にわたり焼失し、現在の建物は1709年(江戸時代)に再建されたものです。

大仏殿は、大きさが東西57.012m、南北50.480m、高さ48.742mであり、世界最大級の木造建造物です(「華厳宗大本山東大寺 大仏殿」から一部引用)。

拝観料は中学生以上600円、小学300円です。

東大寺大仏殿の前の香炉
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線香鉢に線香をあげてから拝観します。

東大寺の中門と大仏殿との間にある庭園
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中門と大仏殿との間にある庭園です。

東大寺の大仏殿
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大仏殿です。

東大寺の大仏殿
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東大寺の大仏殿
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大仏殿は、威厳があり、かつとても美しい形をしています。

大仏像

大仏像の大きさは、高さが14.98m(建設当時は15.8m)でビルの5階相当、幅が約12mです。重さは、台座が130t、大仏像が250tです。

大仏像は、創建当時は金メッキが施されており、眩いばかりに光輝いていたといわれています。

金は400kg以上、水銀は2.5tも使われており、それらは陸奥をはじめ日本全国から献上されました。

東大寺の大仏像
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最初の大仏像は、聖武天皇の発願で745年に制作が開始され、752年に開眼供養会が行われました。

大仏像を眺めながら、エジプトのピラミッドほどではないですが、よくもまあそんな昔にこんなものが造れたものだと、遠い昔の先人の英知には驚かされます。

大仏殿の四天王

聖武天皇の勅願によって建てられた東大寺大仏殿には、当初、四天王が安置されていました。

四天王は、持国天、増長天、広目天、多聞天であり、この順に東、南、西、北の方位に対応しています。

大仏殿の四天王は、1180年の兵火で大仏殿が罹災した際に焼失しました。消失した四天王は再度造られましたが、戦国時代末期の1567年の戦火によってまたも焼失しました。その後、四天王については広目天、多聞天のみが造られ現在に至っています(「海住山寺木像四天王について」から一部引用)。

東大寺の大仏殿の四天王
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広目天です。

東大寺の大仏殿の四天王
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多聞天です。

東大寺大仏殿の如意輪観音菩薩坐像
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これは四天王ではなく、如意輪観音菩薩坐像です。

今は修学旅行のシーズンなのでしょうか。東大寺には高校生らしき多くの団体が見学に来ていました。

大仏殿の柱の穴

大仏殿内部の北東の柱の1本には穴が開いています。その穴をくぐった人は「無病息災」のご利益があると信じられています。

娘が幼いころ、その穴をくぐっているところを写真に撮りました。娘は今30代ですが、結婚して病気をすることなく元気にしています。

ただし、今は穴の周りに囲いが設けられ、穴をくぐれなくなっていました。

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奈良公園(Nara Park)

奈良公園は、広大で511ヘクタールあります。ざっと東京ドーム109個分の広さです。開設は1880年(明治13年)です。シカは1100頭程います。

奈良公園
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奈良公園
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奈良公園ではシカも悠々と暮らしているようです。

世界遺産 興福寺(こうふくじ、Kofukuji Temple)

興福寺は、奈良市の登大路町(のぼりおおじちょう)にある法相宗の大本山の寺院です。

古代から中世にかけて強大な勢力を誇った藤原氏の氏寺であり、藤原鎌足(ふじわらのかまたり)とその子息である藤原不比等(ふじわらのふひと)ゆかりの寺院です。創建は、710年の平城京への遷都と同じ年です。

国宝 興福寺五重塔(Kofuku-ji Temple five-storied pagoda)

五重塔は、730年に、藤原不比等の娘である光明皇后(聖武天皇の皇后)が創建しました。度重なる兵火のため焼失し、現在の塔は1426年に再建されたものと言われています。

興福寺
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興福寺でもひときわ目立つ建物です。

興福寺の境内
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南円堂から眺めた五重塔です。

東金堂(とうこんどう)

東金堂は、726年に、聖武天皇が叔母の元正太上天皇の病気全快を願って建立しました。その後5度の被災・再建を繰り返し、現在の建物は1415年(室町時代)に再建されたものです。

堂内には、本尊の薬師如来坐像(やくしにょらいざぞう)を中心に、日光・月光菩薩(にっこう・がっこうぼさつ)立像、文殊菩薩(もんじゅぼさつ)坐像、維摩居士(ゆいまこじ)坐像、十二神将立像、四天王立像などが安置されています(「法相宗大本山 興福寺 東金堂」から引用)。

興福寺の東金堂(とうこんどう)
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中金堂(ちゅうこんどう)

中金堂は藤原不比等(ふひと)が創建しました。創建当初の中金堂の規模は当時の奈良朝寺院の中でも第1級であったようです。

その後、6回の焼失、再建などを繰り返し、最近の2018年(平成30)に再建されました(「法相宗大本山 興福寺 中金堂」から引用)。

興福寺の中金堂(ちゅうこんどう)
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最近再建されただけあって、外観はとても美しく、写真映えします。

南円堂(なんえんどう)

南円堂は813年に藤原冬嗣(ふゆつぐ)が父の内麻呂(うちまろ)追善のために建立しました。現在の建物は、創建以来4度目のもので、1789年に再建されました。

南円堂は「西国三十三所」の第九番札所なっており、人々の参拝が多い御堂です。

興福寺の境内
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興福寺の境内です。南円堂が見えます。

興福寺の南円堂(なんえんどう)
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南円堂です。

東大寺の御朱印
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妻の御朱印長です。南円堂の隣の社務所で東大寺大仏殿の御朱印をもらいました。

これで「奈良を散策 2023年2月4日その1」を終わります。

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「奈良を散策」2023年2月4日 その1、2のまとめと感想

・今日は18,000歩ほど歩きました。通常のウォーキングの倍レベルなので少し疲れました。

・京都は人の多さに圧倒されますが、奈良はそれほどでもなく、比較的気安く行ける観光地だと思います。楽しく散策できました。

・今回久しぶりに東大寺や興福寺を訪れて、それらが世界に誇る歴史的な木造建築物であることを再認識しました。

・その一方で、見かけ上奈良は京都のような華やかさがないので、ある程度日本の歴史、奈良の歴史に興味がなければ、奈良の良さが十分に理解され難いようにも思いました。

・「ならまち」は旧市街地なので、道路は車1台通るのが精一杯といったところも多くあります。これで観光客がもっと増えれば地元の人は買い物等に出かけるのも大変なのではと感じました。

・数年前に訪れたときと比べて、建物がどんどん店舗に変わってきて、種々の店が増えているように思いました。

・店が増えるのはいいと思いますが、小さい店が多く、小柄な日本人でさえ気安く入りずらい店が多いのが気になりました。

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