西表島を旅行した際に水牛車に乗って由布島(ゆぶじま)に渡りました。由布島は正に「亜熱帯植物の楽園」という名に相応(ふさわ)しい島でした。
水牛車に乗ってみたい、植物も好きという方にはうってつけの観光スポットです。
この記事は、2020年12月の西表島旅行を振り返り、2023年5月時点の情報を加えて書きました。由布島に行く3つの方法も解説しています。
西表島旅行、由布島観光をご検討中の方の参考になればと思います。
・由布島の概要と由布島観光のポイント
・西表島から由布島への水牛車
・由布島の島内の様子
・由布島に行く3つの方法
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星野リゾート西表島ホテル泊 由布島観光 由布島に行く3つの方法も解説
西表島および由布島は八重山列島に属する島です。
星野リゾート 西表島ホテル
部屋はリゾートホテルらしく、落ち着いた雰囲気です。
西表島ホテルのプールから海側へ抜けると、すぐに月ヶ浜(トゥドゥマリの浜)があります。広くてとてもきれいなビーチです。
由布島(ゆぶじま)観光
由布島の概要
かつて由布島は、竹富島や黒島から人々が移り住んでおり賑わっていました。しかし、1996年の巨大台風により壊滅的な被害を受け、多くの死傷者を出し、人口が減少していきました。
そこで、西表正治おじい夫婦は、島の人口が減少していく中でも島に残って、再び島に人々が戻ってくることを願い亜熱帯の植物を植え続けたそうです。この結果、今の「亜熱帯植物の楽園」のような由布島ができ上りました。
由布島観光のポイント
由布島の観光のポイントは、西表島と由布島との間を移動するときに利用する「水牛車」と、亜熱帯植物の楽園と言われるほどに生い茂る「亜熱帯植物」です。
また、昆虫好き、特に蝶好きの人は、「オオゴマダラ」の黄金色に輝く蛹(さなぎ)にも興味があるでしょう。
小さな島なのでゆっくり歩いても1時間ほどで回れます。店などに立ち寄るとしても1時間半ほどみておけば大丈夫でしょう。
西表島ホテルからレンタカーで由布水牛車乗場へ
レンタカーの予約
西表島ホテルでの予約
レンタカーはホテル内で予約。当日、業者がレンタカーをホテルの駐車場まで持ってきてくれます。返却もレンタカーをホテルの駐車場に止めてキーをホテルに渡しておけば完了。
ホテルでのレンタカー予約は下記のようになっています。2023年のGWの予約状況を調べたら、レンタカーの在庫はなさそうでした。
星野リゾート西表島ホテル レンタカー予約
なお、「申し込み期限:電話および現地にて受付(繁忙期は早めにお申し込みください)」との注意が書きがあります。
じゃらんでの予約
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由布水牛車乗場
水牛車はほぼ30ごとに運行(始発9:30の次は10:15~最終15:15)
料金 往復水牛車と入園料 大人(中学生以上):2,000円、小人(小学生):1,000円
チケット売り場:由布島内 「水牛車待合所」にて販売(由布島に渡った後の支払い)
由布水牛車乗場の様子です。
水牛さんは、角は立派ですが目はやさしそうです。
水牛車に乗って由布島へ
さあ、由布島へ出発です。水牛車はゆっくりゆっくりと進みます。10分程で由布島に到着します。
今は干潮のなので海底が見えています。通常の満潮時には1mほどの深さになり、大潮の満潮時にはさらに水位が上がるそうです。
海の中に立っている電柱
右手に見えるように、西表島から由布島の間には電柱が何本も立っています。
電柱が建っている理由は、由布島には発電所がないので、この電柱によって西表島から由布島へ電気を送るためです。
この電柱は木製ですが、あるいは木製であるがゆえに風を受けるとしなるので、台風が来ても倒れないそうです。
もう少しで由布島に到着です。
由布島に到着しました。水牛さんご苦労さん。
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由布島
「水牛の池」です。交代で休憩しているのでしょうね。
蝶々園
「蝶々園」に入るとたくさんの大型の蝶がいます。
7㎝程にもなる日本最大級の蝶「オオゴマダラ」です。黄金色に輝く蛹(さなぎ)でも有名です。
これは「スジグロカバマダラ」ですね。
「蝶々園」を出てまた島内を散策です。きれいに整備されていますよね。本州から来た人間には馴染みのない南洋の異国のような景色です。
東日本大震災から9年かけて西表島に流れ着いた「杭」があります。長い時間をかけてはるかかなたまで流れて来るんですね。
由布島小学校跡地
かつて人が大勢住んでいたころの由布島小学校の跡地です。
小学校の跡地にある井戸ですね。
マンタの浜
こちらは「マンタの浜」の入り口にあるマンタのオブジェです。「マンタの浜」からはマンタは見えませんよ。
「マンタの浜」の名前の由来は、「マンタの浜」から望むヨナラ水道がマンタの通り道として人気のダイビングスポットであるからのようです。
「マンタの浜」から見える小浜島(こはまじま)です。2001年度上半期に放送されたNHK「連続テレビ小説」の「ちゅらさん」のロケ地になった島です。
ブーゲンビリアがきれいですね。
亜熱帯植物の楽園ですよね。思わずバンザイしたくなります。
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由布島に行く3つの方法
西表島の滞在ホテル→(レンタカー)→由布水牛車乗場の方法
この方法は今回、当方が実行した方法です。費用は往復水牛車代:大人2,000円(入園料込み、レンタカー代は別)です。
石垣島から観光会社の日帰りツアーで行く方法
石垣島→(高速船)→西表島→仲間川マングローブクルーズ→(水牛車)→由布島の往復コース
これが日帰りツアーの一般的なコースで、西表島内移動は観光バスです。料金は11,000~12,000円。
さらに竹富島観光まで含む日帰りツアーは15,000~17,000円。
ツアーを使わずに石垣島から自力でいく方法
観光会社のツアーを使わずに石垣島から自力で行く場合、西表島では1日4本の路線バスを利用します。
石垣島フェリーターミナル→(高速船)→西表島大原港→(路線バス)→美原(由布水牛車乗場)→(水牛車)→由布島の往復コース
料金は、高速船往復:3,960円、路線バス往復:900円、水牛車往復:2,000円→合計6,860円程度です。
タイムスケジュールは、例えば次のようになります(八重山観光フェリー利用の場合)。
(行き)8:30石垣島フェリーターミナル発→(高速船約45分)→9:15西表島大原港着、9:36西表島大原港発(白浜行き)→(路線バス 20分程度)→9:59美原(由布水牛車乗場)、10:15由布水牛車乗場発→(水牛車)→10:30由布島着
(帰り)13:00由布島発→13:15由布水牛車乗場着、13:36美原(由布水牛車乗場)発(豊原行き)→(路線バス 20分程度)→14:00(または15:30)西表島大原港発→(高速船約45分)→石垣島フェリーターミナル
西表島 入島制限:「旅行者を1日1200人までに制限」する方針について
下記の事情から今後は、西表島に容易に行けなくなる可能性があります。
・沖縄県が発表の方針:世界自然遺産の西表島を訪れる旅行者を1日1200人まで、年間3万3000人までに制限する方針。
・入島制限する目的:観光公害を防ぎ、国の特別天然記念物に指定されているイリオモテヤマネコを保護するため。
・西表島の近況:「オーバーツーリズム」の状態→人口わずか2400人の島に、コロナ禍前は年間30万人前後の旅行者が入島→シーズン中に観光客が殺到し、水不足や交通事故、イリオモテヤマネコが車にはねられる事故が多発。
・「町訪問税(仮)」といった利用者負担制度などの導入も検討。
・旅行者を制限する法律は正式にはまだ未成立→地元当局者らは旅行会社に協力を呼び掛けている。
旅行のまとめと感想
西表島は、マングローブの森、遊覧船でのジャングルクルーズ、多くの滝、多くの素晴らしいビーチ、澄んだ水や空気、神秘的な雰囲気など、西表島独特の自然環境があります。
一方、由布島は、「亜熱帯植物の楽園」という名に相応(ふさわ)しく亜熱帯植物が生い茂った島です。水牛車で海を渡るというのも非日常の貴重な体験です。
由布島は、言ってみれば水牛車と亜熱帯植物だけの観光スポットですが、バタバタせずに癒(いや)しの空間・癒しの時間を楽しめば、十分に訪れる価値はあります。
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